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2026.09.06


「妊孕性」という言葉は知っていても、自分のこととして向き合う機会がなかったという看護師さんはとても多いです。医療の現場では患者さんの体のことを毎日考えているのに、自分自身の妊孕性については後回しになってしまう。それが正直なところではないでしょうか。
妊孕性とは、妊娠する力のことです。女性の場合、生まれながらに持っている卵子の数は決まっており、毎月の排卵とともに少しずつ減少していきます。さらに年齢とともに残っている卵子の質も低下し、35歳を境にそのスピードが上がると言われています。
看護師さんが特にこのことを知っておいてほしい理由があります。夜勤や交代制勤務を長年続けていると、概日リズム(体内時計)の乱れによってホルモンバランスが影響を受けやすくなります。つまり一般的な生活を送っている女性より、早めに自分の妊孕性の状態を把握しておくことが大切なのです。
AMH(抗ミュラー管ホルモン)という血液検査で、卵巣予備能の目安を知ることができます。婦人科やレディースクリニックで受けられる検査で、自分の卵子の残量の目安を数値で確認できます。結果が良くても悪くても、知った上で動くことが最も賢い選択です。
婚活を始めようとしている35歳の看護師さんへ。まず自分の体の状態を把握することが、後悔のない婚活の第一歩になります。

看護師の妊孕性を考えるとき、切り離せないのが夜勤や交代制勤務の問題です。患者さんのために不規則な時間帯を働いてきた結果、自分の体に影響が出てしまうのは本意ではありませんが、正直に知っておいてほしいことがあります。
まず、概日リズムの乱れについてです。人間の体は昼に活動し夜に休むというサイクルで設計されており、そのリズムに合わせてホルモンが分泌されています。夜勤によってこのリズムが乱れると、女性ホルモンであるエストロゲンやプロゲステロンの分泌にも影響が及びます。その結果、月経周期の乱れや排卵の不規則化が起こりやすくなります。
次に、不規則睡眠の影響です。睡眠中に分泌される成長ホルモンは、細胞の修復や再生に関わっています。夜勤後の日中睡眠は、夜間の睡眠と同じ質を得にくいことが多く、慢性的な睡眠不足が続くと卵子の質にも影響が出る可能性が指摘されています。
さらに、ストレスの問題もあります。夜勤中の精神的・身体的ストレスは、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌を増加させます。コルチゾールが高い状態が続くと、生殖に関わるホルモンの分泌が抑制されることがあります。
では、今すぐできる対策は何でしょうか。
1つ目は、夜勤明けはしっかり休むことです。当たり前のことですが、夜勤後の十分な休息が体の回復につながります。可能であれば夜勤明けにデートや婚活の予定を入れず、体を回復させる時間を優先しましょう。
2つ目は、葉酸とビタミンDの補充です。葉酸は妊活において基本的なサプリメントであり、ビタミンDは卵巣機能との関連が研究されています。夜勤で日光を浴びる時間が少ない看護師さんはビタミンD不足になりやすいため、意識的に補充することをおすすめします。
3つ目は、食事の質を上げることです。夜勤中の食事は偏りがちになりますが、タンパク質・野菜・良質な脂質を意識して取り入れることが体の基盤を作ります。

「婚活か妊活か」ではなく「婚活しながら妊活の準備を進める」という考え方が、35歳看護師さんにとって最も現実的なアプローチです。
まず大前提として、婚活を先に動かすことが重要です。妊活はパートナーがいて初めてスタートできるものです。パートナーが決まってから妊活を始めるとしても、結婚・妊活・妊娠・出産という流れには時間がかかります。だからこそ、婚活を早めに動かすことが妊活の準備にもなります。
婚活のペースについては、月に2〜4回のお見合いやデートを目安にすることをおすすめします。夜勤のシフトの中でこのペースを維持するためには、婚活を「仕組み」に乗せることが大切です。結婚相談所のサポートを活用することで、プロフィール作成や日程調整の負担を減らしながら、限られた時間の中で効率よく活動できます。
婚活と並行して行ってほしいことは、体の準備です。AMH検査を受けて自分の妊孕性の状態を把握する、葉酸を取り始める、基礎体温をつける。これらはパートナーがいなくても今すぐ始められます。婚活と体のケアを同時に進めることが、時間を無駄にしない最善の方法です。
相手選びの視点についても触れておきます。妊活を視野に入れているなら、相手の子どもへの希望を早い段階で確認することが大切です。「子どもが欲しいかどうか」は、婚活において最も重要な価値観の一つです。条件リストには出てきにくい項目ですが、交際が深まる前に自然な流れで確認できるよう意識しておきましょう。
また、パートナー選びの基準として「自分の仕事を理解してくれるか」も重要です。夜勤や不規則なシフトを持つ看護師のパートナーとして、柔軟に対応できる方かどうか。家事や育児への協力意識があるかどうか。これらは結婚後の妊活・育児を見据えた大切な視点です。

最後に、具体的なアクションプランをお伝えします。
今週中にやること
まずAMH検査の予約を取ることをおすすめします。近くの婦人科やレディースクリニックに電話して、AMH検査を受けたい旨を伝えるだけです。費用は自費診療で5,000〜15,000円程度が目安です。
次に葉酸サプリメントを始めることです。妊活を考えているなら、パートナーが決まる前から葉酸を取り始めることが推奨されています。ドラッグストアで手軽に購入できます。
今月中にやること
婚活の方法を見直すことです。マッチングアプリで長い時間をかけてやり取りしているなら、結婚相談所への相談を検討してみてください。限られた時間とエネルギーを出会いそのものに集中できる環境を整えることが、婚活の効率を上げる一番の近道です。
また、基礎体温をつけ始めることもおすすめします。スマートフォンのアプリでも管理できます。自分の排卵周期を把握しておくことで、婚活と体のリズムを合わせた計画が立てやすくなります。
継続してやること
夜勤明けは体を優先することです。夜勤後は婚活の予定を入れず、しっかり休む日と決めておきましょう。万全な状態でお見合いやデートに臨む方が、相手への印象も自分の判断力も高まります。
婚活は焦るほど空回りしやすいものです。妊孕性のことを知った上で、自分のペースで一歩ずつ進んでいきましょう。あなたの誠実さと仕事への情熱は、婚活においても大きな強みになります。
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沼田さいこ|看護師25年のカウンセラー
結婚相談所CoCoテラス代表。現役看護師として25年現場に立った経験を活かし、夜勤・交代制勤務など忙しく働く看護師さんの婚活・妊活を専門にサポートしています。「煽らない、寄り添う婚活」をモットーに、お一人おひとりのペースを大切にしながら伴走しています。
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